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夏の出来事
第1章 玉ねぎ

そんなタクミと、仲良くなるきっかけの出来事があった。
今から1ヶ月ほど前。
ちづるは、いつも行くスーパーで野菜を買った。
家に帰って袋から出すと、3コ入りの玉ねぎの1つが腐っていた。
「うっそー、、。」
幸いレシートは取っておいたので、レシートと腐った玉ねぎを持ってスーパーに行った。
いざ言おうと思った時、急に不安になった。
『クレーマーだと思われたらどうしよう、、。でも、レシートもあるし、、。さっきレジやったばっかりだもんね、きっと分かってくれる!』
ドキドキしてきた。
私のレジをやってくれた人の所へ行って、、。
と思ったが、その店員らしき人がいない。
レジの店員は皆、若いアルバイトの子に変わっていた。
レシートはあるから大丈夫!って気持ちと、でも、疑われたら、、って気持ちが交互にやってくる。
やっぱり、もう帰っちゃおうかな、、、。
と思った時に背後から声をかけられた。
「あれ?隣の、、。
いらっしゃいませ。」
ちづるは大きくビクッとした。
「、、? 店、入んないの?」
「あ、、。あれ?お隣の、、?
、、、何してるの?」
「、、、バイト。それ、何?」
ちづるの持っている袋を指した。
「さっき、、。買ったんだけど。腐ってて、、」
「、、あぁ。本当だ。替えてくるよ。」
と、ちづるの持っている袋を取り上げさっさと裏に持っていってしまった。
あ、、!レシート、、、!
と思い渡そうと思ったら、もう裏から戻ってきた。
「はい。」
と、ちづるに新しい玉ねぎを1つ渡した。
「レシートは?いいの?」
と言うと
「知り合いが買った、って伝えたら持ってっていいって。」
ちづるが、まだ何か言いたそうな顔をしているとタクミは少し笑って、
「ここのスーパー。個人経営だし、ゆるーい人が店長だから大丈夫だよ。」
とタクミは言った。
ありがとう、と言って帰った。
怖そうに見えたけど、話すといい子なんだな、と、ちづるは思った。
タクミは、ここに引っ越してきてすぐ、このスーパーで、品出しのバイトをしているらしい。
、、、いつも行くのに全然気がつかなかった。
それをタクミに言うと、
「俺は隣のお姉さんが買い物来てるの知ってたよー?」
と笑って言っていた。
それからは、スーパーや近所でタクミに会うと他愛もない会話をする。
ちづるはそれを楽しんでいた。
今から1ヶ月ほど前。
ちづるは、いつも行くスーパーで野菜を買った。
家に帰って袋から出すと、3コ入りの玉ねぎの1つが腐っていた。
「うっそー、、。」
幸いレシートは取っておいたので、レシートと腐った玉ねぎを持ってスーパーに行った。
いざ言おうと思った時、急に不安になった。
『クレーマーだと思われたらどうしよう、、。でも、レシートもあるし、、。さっきレジやったばっかりだもんね、きっと分かってくれる!』
ドキドキしてきた。
私のレジをやってくれた人の所へ行って、、。
と思ったが、その店員らしき人がいない。
レジの店員は皆、若いアルバイトの子に変わっていた。
レシートはあるから大丈夫!って気持ちと、でも、疑われたら、、って気持ちが交互にやってくる。
やっぱり、もう帰っちゃおうかな、、、。
と思った時に背後から声をかけられた。
「あれ?隣の、、。
いらっしゃいませ。」
ちづるは大きくビクッとした。
「、、? 店、入んないの?」
「あ、、。あれ?お隣の、、?
、、、何してるの?」
「、、、バイト。それ、何?」
ちづるの持っている袋を指した。
「さっき、、。買ったんだけど。腐ってて、、」
「、、あぁ。本当だ。替えてくるよ。」
と、ちづるの持っている袋を取り上げさっさと裏に持っていってしまった。
あ、、!レシート、、、!
と思い渡そうと思ったら、もう裏から戻ってきた。
「はい。」
と、ちづるに新しい玉ねぎを1つ渡した。
「レシートは?いいの?」
と言うと
「知り合いが買った、って伝えたら持ってっていいって。」
ちづるが、まだ何か言いたそうな顔をしているとタクミは少し笑って、
「ここのスーパー。個人経営だし、ゆるーい人が店長だから大丈夫だよ。」
とタクミは言った。
ありがとう、と言って帰った。
怖そうに見えたけど、話すといい子なんだな、と、ちづるは思った。
タクミは、ここに引っ越してきてすぐ、このスーパーで、品出しのバイトをしているらしい。
、、、いつも行くのに全然気がつかなかった。
それをタクミに言うと、
「俺は隣のお姉さんが買い物来てるの知ってたよー?」
と笑って言っていた。
それからは、スーパーや近所でタクミに会うと他愛もない会話をする。
ちづるはそれを楽しんでいた。

