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夏の出来事
第2章 好きな顔
テレビの女と同じように、ちづるも太ももにゆっくり筆を這わせてゆく。
腰が動いてゆく。
しばらくすると、テレビの男と女はSEXを始めた。
ちづるは、用意しておいた太めのバイブを自分の中に、入れた。
ローターはクリに当てている。

「はぁ、、はぁ、、うぅ~ん、、」

クチュ、クチュ水の音がなっている。

気持ちいい、、、!!

バイブを出し入れするスピードをあげる。
テレビの声が、自分に言われているように聞こえる。
『もっと、、?欲しい?』

ちづるはつい、

「あぁ、、、ぅ、、欲しぃ、、」

と、答えた。

『あぁ、、、いやらしいね。
じゃあ、オチン○ンでもっと突いてください、って、、言ってみな。』

ちづるはうっとりした目で

「はぁ、、は、、オチン○ンでもっと突いて、、ください、、」

テレビの女の声と、ちづるの声が重なった。
『じゃあ、、、はぁ、はぁ、次は、、私は変態です、って言いな、、』

「わ、、私は、、、変態です、、はぁ、、あぁぁ」

もう、、イっちゃう、、、!

「ぁぁ、、、」

絶頂に、達した瞬間にタクミの顔が一瞬、浮かんだ。

ちづるは、こうやって週に2~3回は自慰をしている。
でも、男に飢えているのか?と、考えると答えはNOだった。
夫の隆史は月に3回ほどしか帰ってこない。
仕事が忙しいのは、結婚する前からだった。
それでも昔はちゃんと家に帰ってきていた。
それがここ2年、少しづつ帰らない日が増えていった。
なんとなく、女の気配がしたが、ちづるは隆史を問い詰める事はなかった。

私が、先に冷めてしまったのかもしれない。

そんな気持ちがあったからだ。
そんな中1年ぐらい前に、部屋の整理をしていたらDVD が出てきた。
全部で6枚。
真っ白のDVD にタイトルは書いておらず、内容を確認する為につけてみて、ちづるは驚いた。
そういうDVDを、ちゃんと見たのは初めてだった。
気がつくと夢中になって、毎日見ていた。
その度に自慰をしていた。
いつも、終わると罪悪感がある。

女の人は普通は自慰なんて、しないよね。
私、変態なのかも、、。

そう頭で考えてるのに、身体の熱は治まらない。
もっと刺激が欲しくなりバイブやローターを通販で購入した。
そんな自分が、怖かった。
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