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夏の出来事
第3章 DVD
水曜日。 

「これで大丈夫かなぁ?」

ちづるは鏡を見ている。
朝から悩んでいた洋服は、白いブラウスと紺色の長めのレース素材のスカートに決めた。
髪型は、料理を作るからポニーテールにした。

「あ、あの髪飾りつけよーっと。」

お気に入りのピンクの髪飾りをつけた。

なんか、テンション上がってるのかも、私、、。
ちょっと顔、赤い?

パタパタと手で顔を扇ぐ。
メイクをした後で、家事をする。
そして、カレーを作る。

あっという間にお昼の時間になった。

ピンポーンと、ちづるの家のチャイムが鳴る。
玄関のドアを開けるとタクミがいる。

「こんちはー。」

「時間、ぴったりだね。
あ、、あがって。」

タクミはちづるの家にあがり、二人はリビングへ向かう。

「もう、痛くないの?足。」

「うん!もう完治した!
なんか、ぐねった所とヒビ入った所が少し離れてたみたい。
でも、もう全然大丈夫。」

リビングのテーブルには、サラダだけ用意されていた。
テレビがついている。
お昼の情報番組が小さい音で流れている。

「お腹、すいてる?カレーはもう少し後の時間のがいい?」

「朝飯食ってないからお腹すいたー。
今食べたい。」

「じゃあよそるね!
あ、座ってて。」

タクミは席についた。
ちづるは少しソワソワしている。

「女の人の部屋って感じー。」

タクミは部屋を見渡した。

「そう?」

ちづるは、最初少し緊張していた。

でも、『お礼をしたい』って言い出したのは私だし、、。
まさか、タクミ君がここに来る、とか予想外だったけど、、。
うん、楽しもう!

と、努めた。

「いただきまーす」

二人はカレーを食べ始めた。

「うまーい、さすが主婦。」

「カレーなんて誰が作っても美味しいよ。」

ちづるは照れ隠しにそう言ったが、内心喜び、安心していた。

それから色んな話をした。

タクミは将来、料理人になりたいから、高校卒業後は料理の専門学校に行くという。
家族は母親と二人暮らし。
母親は近所のスナックで夜働いている。
近所付き合いはなく、人付き合いが苦手な親を持つと苦労する、と、タクミは苦笑いをして話していた。
今は付き合ってる男の人がいるらしい。

「昔からよく変な男に引っかかるんだよね。
今度は騙されんなよ、って感じー。」

と言っていた。
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