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夏の出来事
第10章 誘う
タクミはティッシュで自分のものを拭き、トランクスを履きながら言う。

「ちづちゃん、うまいね。本当、初めて?あ、DVD見てお勉強したんでしょー?」

「、、、。」

その通りすぎて、返事に困っている。

「図星?
ね、こっちきて。」

ちづるはタクミの横に座る。
タクミはちづるを抱き寄せた。
ちづるはまだ恥ずかしいらしく、身体を腕で隠す。

「色々、悩ませてごめんね。」

「、、ううん、私、、、。」

悩んでたのかな。
ただ、恥ずかしかった。
もっと、ちゃんとした大人の姿で、いたかったの、かも。

ちづるは言う。

「タクミ君のが、大人だよね、、。
全然私より年下なのに、、。」

「えー?俺が?そーかなー?」

「うん、、。そうだよ。」

男と女の経験、とか。
いっぱいしてるんだろーな。
私は、、、普通のエッチしかした事ない。
いつも、受け身だし、、。

「ちづちゃんは、してみたい事とかないの?」

「、、、え?」

「恥ずかしくて男の人にあんまり言えなかったんじゃない?
今まで。」


そう、、だ。

「してみたい、、事、、、。」

なくは、ないけど。

「ね、俺にはちゃんと言って。
ちづちゃんの恥ずかしい姿なら、色々見ちゃった訳だしさー。」

「、、ぁ、」

ちづるは漏らしてしまった事を思いだし、うつむく。
やっぱりまだ、気にしている。

「してみたい事、教えてよ。」

「あ、、、あたし、、してみたい事、は、、、。」

「うん?」

「、、、、。」
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