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第10章 ＊＊＊深之side＊＊＊

頬を染めるアユミに心がざわめく。
こんなふうに恥じらうアユミを、俺は今まで見たことがない。

「そうだ、ミユキ！あたしに料理を教えてくれない？」

「だけどアユミ、彩佳さんにキッチンに入るなって言われてるだろ？」

「だから、お母さんにはナイショでよ。包丁が危ないって言うなら…そうだ、お菓子は？ノートくれた時にミユキも言ってたじゃない、分量さえ間違えなければあたしにも出来るって」

「…確かに言ったけど」