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失恋キューピッド
第11章 転機

「でも料理を教えてもらうっていうのは、愛弓にしてはいいアイデアだったわね」
「そう?」
「うん、あんたのダメさをこれでもかと見せつけられる、ナイスな作戦よ」
「…ちょっと酷くない?大体それのどこがナイスなの!?」
「女子力で争ったって愛弓に勝ち目なんかないでしょ?だったら、こっちは『ああ、こいつ俺がいないと何にも出来ないんだな』って思わせる方向で攻めるべきよ。だから、愛弓の作戦は利にかなってるってこと。あ、深之君はとっくにそんなこと知ってるんだから『再確認させる』が正しいわね」
悔しいけど、当たっているだけに反論できない。
さすがは血の繋がった母親、娘を本人以上に正確に把握している。
「そう?」
「うん、あんたのダメさをこれでもかと見せつけられる、ナイスな作戦よ」
「…ちょっと酷くない?大体それのどこがナイスなの!?」
「女子力で争ったって愛弓に勝ち目なんかないでしょ?だったら、こっちは『ああ、こいつ俺がいないと何にも出来ないんだな』って思わせる方向で攻めるべきよ。だから、愛弓の作戦は利にかなってるってこと。あ、深之君はとっくにそんなこと知ってるんだから『再確認させる』が正しいわね」
悔しいけど、当たっているだけに反論できない。
さすがは血の繋がった母親、娘を本人以上に正確に把握している。

