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失恋キューピッド
第5章 **深之side**

『近所の姉ちゃん』とは、もちろんアユミである。親友といっても過言ではないシンジだが、片想いのことは打ち明けていてもアユミに会わせるどころか名前すら教えていないから、そう呼ぶしかないのだろう。
「そういや身長伸びたら誕生日にコクるって言ってたっけ?決戦は放課後か?」
「…今朝、撃沈した」
「マジでッ」
「シッ!声デケェよ」
目を白黒させるシンジと、その口を塞ぐ俺にクラス中の注目が集まる。
どう言い繕おうかと焦っているうちに、担任が入ってきて事なきを得た。
「───てワケ」
「うわー…『無理』って、キツイなぁ」
「そういや身長伸びたら誕生日にコクるって言ってたっけ?決戦は放課後か?」
「…今朝、撃沈した」
「マジでッ」
「シッ!声デケェよ」
目を白黒させるシンジと、その口を塞ぐ俺にクラス中の注目が集まる。
どう言い繕おうかと焦っているうちに、担任が入ってきて事なきを得た。
「───てワケ」
「うわー…『無理』って、キツイなぁ」

