この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ロイヤル&スレイヴ!
第4章 3.ウワサのあのコとあの4人


「そっかそっか、未結がリュウ兄のクラスに来るっていう転校生だったわけねー」

納得がいったように何度も頷く楓くん。

どこが似てるか、なんて今すぐに見つけることは私にはできないけれど、二人とも容姿が整いすぎているところは共通点。

……といっても、私がこの学園に来てから出会う人はみんなキラキラオーラなんだけど……。

楯無先生も例外でなく、初めて会ったときは芸能人かモデルかと思ったもの。


そこで私はふと、ある疑問を口にする。

「あの……楯無先生と楓くんの苗字」

左近衛楓くん。
楯無柳也先生。

二人共違う苗字だ。

けれどこの疑問にも、楓くんはさらりと答えてくれた。

「うん。リュウ兄結婚してるもん。ムコ養子に入ったから苗字も違うの。お嫁さんめっちゃ美人だよ、女神級。この学校の事務員してるから未結もそのうち会えると思う」

先生、結婚されてたんだ。とちょっとびっくりしつつ、楓くんがいう「女神級」な美人の事務員さんに興味を抱いてしまう私。

楯無先生がすでにモデル級だったから、その美人な奥さんと並ぶと絵になるんだろうな、って。


なんて物思いにふけりそうになったのも束の間。


あ、と声を漏らした楓くんはピンと背筋を伸ばし、大きな瞳を輝かせた。

かすかに響く、スローテンポな足音がこちらに近づいている。

足音だけで、目星がついたのか勢いよく立ち上がる楓くん。

「猛ちゃん来たっ!」

楓くんの視線に従って、私も廊下側の窓へと身体を向ける。

ややお疲れ気味な表情で歩いてくる猛くんの姿が目に入った。


猛くんはというと、楓くんには気づいていないみたい。


しばらくすると引き戸の開く音とともに猛くんの大きなため息が聞こえてきた。


「はー。ったく、柳也くんマジ容赦な…」

「たっけるちゃーん!」

眠っているノワールをクロスケの近くに静かに寝かせると、一気に悪戯っ子の表情になった楓くんは猛くんのもとへ飛びかかる。

その姿はまさに、子猫。
/145ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ