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ロイヤル&スレイヴ!
第4章 3.ウワサのあのコとあの4人

きゅっと小さな顔、短いスカートからスラリとのびる脚、八頭身くらいあるんじゃないかと思わせるスタイルの良さ。

遠目からだから、あとわかるのは赤茶のロングヘア、ってくらいだけど。


でもでも、たぶん、絶対。モデルさん系の美人な人だと思う。

声も芯があって凛としてたし。美声だったし。



「続きはまた今度、未結ちゃん」

「う、うん。またね?」


気になっていただけに、正直、ほんのちょっとの名残惜しさはあるけれど。


でも、暁くんが知ってるっていうことは、この学園の生徒なら誰でも知ってることなのかもしれない。

もしそうなら、時間のある時に猛くんや滝くんに聞いてみればいい話だしね。


「もぉ。物欲しそうなカオしないでよ」

「う、嘘!?」


……え、私そんな顔してた!?


思わず私は自分の顔を両方の掌で覆い隠す。

暁くんがぽんぽん、と去り際に私の頭を撫でてくれたけど、

触れられたことよりも、自分の意地汚さを露見させてしまったことへの恥ずかしさの方が大きくて、

顔から火がでるどころか大火事騒ぎだった。


「ぎゅーしたくなるでしょ、そんな顔されちゃ」

「ご、ごめんね、なんでもないから気にしないで!」


手をぱたぱたと仰いでみるけれど、顔の熱は一向に引いてくれそうにない。


「そーんな可愛い未結チャンに忠告。できればキングやジョーカーの傍から離れない方がいいかも。このガッコだし気を付けて」

「え?」

なんてことない会話に、さりげなく放り込まれた気がする重要語句。


あれ?

なんだか、このシチュエーション、デジャヴ。


脳裏によぎるのは、この前、楓くんが去り際に残していったあの言葉。



『ジョーカーの猛ちゃんにはくれぐれも気をつけて、ね?』



楓くんが言っていたのは、多分、猛くんに気を付けて、って意味だったと思うんだけど。



でも、「気を付けて」というワードに引っ掛かりを覚える。



「なーんちゃって。何でもないよん。じゃあねン」


暁くんは私の考えてることなんてお見通し、とでもいうように茶化したトーンで締めくくると、

そのまま顔の横で手をひらひらとさせて、迎えに来ていた女の子とともに保健室を後にしていった。
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