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ロイヤル&スレイヴ!
第4章 3.ウワサのあのコとあの4人




「ねぇ、猛ちゃんもタッキーも。いい加減にしなよ」


以前三人で昼食を一緒に食べて以来、天気のいい日は屋上で、というのが暗黙のルールになった。

この緑の庭園に未結を初めて連れてきた時、彼女がとても嬉しそうにしていたから、というのが一番の大きな理由だ。

だから、喜んでくれる相手がこの場にいなければ、屋上に集まる理由なんて滝にも猛にもないに等しい。


「恭ちゃんが調べるって言ってくれたじゃんー」


ちゅー、とパックのミルクティーをすすってから、楓は自分より年上のはずの二人の背中を見た。


まったく、このおにーさんたちったら。


二人とも昼休みが始まってから、ずっとそっぽを向き、片方はフェンスになだれ込み、

片方は木のテーブルに突っ伏しってしまっている。

二人がしょぼくれている理由は明白だった。


未結が来ない。


「言ってたけどさー…。会えない時間がもどかしいっていうかー…」

「タッキー…。今、めちゃめちゃキモい」

「楓っ、お前…生徒会長に向かってなんてことを…!」


フェンスになだれ込んでいる方――滝は、スマホ画面を覗いては肩を落とすという一連の動作を先ほどから何度も繰り返している。

昼休みが始まって既に20分が経とうとしていて、ついに我慢の限界が来た滝は、恭介に未結の行方を調べてくれるように、と連絡を入れていた。

堪え性がない人ですね、と恭介に電話の向こうから嫌味を言われたそうだが、楓もこれには同意だった。
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