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ロイヤル&スレイヴ!
第4章 3.ウワサのあのコとあの4人



「お、恭介の言ったとおり、やっぱりここだったかー」

緑の庭園にふさわしくないほど欝々とした空間に、清涼剤となるべく現れたのは、暁だった。


「暁くんだー!」


荒んだ空気に辟易としていた楓は、救世主の出現に腰掛けていた椅子を飛び降りて暁の元へ駆け寄る。

楓の様子やら周囲の空気から、わからないなりに状況を察したのか、「おー、よしよし~」と楓の頭を撫でる暁。


「あれ、暁?」


暁の出現は意外だったらしく、ふさぎ込んでいた滝も猛も顔をあげて目を見開いた。

二人の様子に苦笑した暁は掌を軽く振って、答える。

そうして、屋上の出入り口の方へ向き直ると手招きをした。


「新島ちゃーん、恭介ー。こっちこっち」


来客は暁だけではなかったようで、二人分の足音が遠くからぱたぱたと鳴り響く。

ほどなくして、名前を呼ばれていた二人も屋上に姿を現した。


「お待たせしました、滝。わかりましたよ、斎宮さんの居場所」


何段もの階段を駆け上がってきたというのに息一つ乱していない恭介が、屋上へたどり着いた開口一番に答えたのは、滝が最も欲していた言葉だった。


「まじで!」


力なく座り込んでいた姿とは打って変わり、瞳を活気で満ちた光で輝かせては、勢いよく立ち上がる滝。


「はい。けれど、まずい状況かもしれません」

「まずい状況?」


オウム返しになったのは猛だった。

滝とほぼ同じタイミングで立ち上がった猛は、恭介の次の言葉を待ってじっと見つめている。
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