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秘密のキスは蜜の味【完結】
第2章 突然のキス

鏡也さんに手を引かれ階段横のデッドスペースにやって来た…荷物を床に置いて私の顔をじっと見つめてくる。

でもまだ手は繋いだまま!

「鏡也さん?」
なんだろ?

「ねぇ葉瑠ちゃん…俺の呼び方だけど、鏡也さんってやめない?」
さん付けが堅苦しいって

「あ、じゃ、鏡也君…でいいですか?」
「クスッ、うんいいよ」

「それとさ…」

まだ何かあるの?

「…明日帰るんでしょ?」
「はい」
「葉瑠ちゃん…彼氏いないんだよね?」

「えっ?…………ぁ~はぁ~!」

どうしよ!昨日そんなこと言っちゃったかも!
苦笑いで首を傾げる アハハ


「携帯出して……ほら?……早く……」えっ?

鏡也さんが勢いよく言うからモタモタしながらも携帯を出すと私の携帯を取り上げて何やら操作を始めた。

もしかして
「赤外線!」─それはわかるけど‼

「せっかく友達になったんだから連絡先の交換くらいするでしょ?」

えっそう…なの?

「はい!オッケー」
って操作を終えて携帯を押し付けてきた。

あ~もしかしてへんな展開になってきた?
私が適当な事言っちゃったから…

「俺さぁあんまり電話とか好きじゃないけどさ、気が向いたら電話するから!」


気が向いたらって……そんなことを言われて戸惑っちゃうよ‼

「葉瑠ちゃんもメールならいつでもしていいからね」

「あっはぃ」
咄嗟に返事しちゃったけど

でも鏡也さんは友達って言うしな─
深く考え過ぎかな?

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