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わがまま
第1章  
あなたのわがままを見せて。

私だからあなたを許せる。

私だからでしょ?

私だけでしょう?

あなたがそんなことをするのは。

イクだけのあなたの姿を見せて。

私のことは考えなくてもいい。

あなたがいきなり私の両手首を掴み、枕元に上げる。

バンザイのような形になる。

上半身が動けなくなる。

ああっ、なに!?

あなたに、こんなことされるの初めて。

あなたはそうやって私の手首を固定して、唇を押し付けてきた。

舌がねじり込むように入ってくる。

これが、朝のあなた?

昨日の夜と違う。

愛を確かめ合ったから、これが、あなたのわががままなやり方なのね?

私を腕と唇とでベッドに張り付けて、腰だけを激しく打ち付けてくる。

唇を離して言う。

「ほらっ、もっと脚を広げろよ!」

こんな言い方も初めて。
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