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第5章 伊崎キリコ

「だが、ある日訳のわからない現象が起きた…。シュウサクが元気になり、ミキヤが搬送され植物人間に。まるで逆転したような現象だ…。」


「そうだ！あの日何が起こった！知ってるんだろ、教えろ！」


「責任感の強いミキヤは、その思いからミカエルを呼び出し、無意識に能力を使ったんだよ。」


セイヤは近くにあった一缶を手で引き寄せそれに座った。


「話を元に戻すがいいか？この話も分かってないと意味がない…いいな？」


「あぁ…」


「人口１億を超える中で天使を探せないことがないというのは事実。だが、さっきも話したがキスによって知ること。相手もキスをする相手を見ていなければならないと言うのが探し出すすべだ。俺達天使は、範囲が100メートル近くにまで隠れた天使を探し出すことが出来る。それでも難しい…」


「理由はわかる。天使の能力を持った反応だけをキャッチして能力を開花させる方法は同じだからだろ。」


「その通りだが……ミキヤのように植物人間となったものには反応さえない！神経伝達が出来ない者に対応するすべもない…」