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この春 少女から、、。
第8章 卒業式
久しぶりの教室、
皆 ザワめいて 落ち着かない。
ブレザーの胸には 花のコサージュ。

卒業の式典では あちこちで すすり泣く声。

早かったな、この三年も。。

バレーも辞めずに 何とか頑張れた、
レギュラーにはなれなかったけど
部活のおかげで 友達も たくさん出来た。

純一と 付き合い出して
少しづつ オンナの入り口をくぐった。

身体つきも 随分 変わった。
三年前 ぶかぶかの真新しい制服が
もう はち切れそうに よれて来た。

あっと言う間の 高校生活だったな。

在校生の拍手に見送られながら
列を作って 校門を出る。

校門の先の 公園で 恒例の 写真大会。

抱き合って 泣いてる女の子達、
下級生に囲まれて ボタンを取られる男子、
いくつもの固まりが 写真を撮っている。

あちこちの仲間と 写真撮りながら
純一を 目で追う。

純一は 頭一つ大きいので すぐ見つけられる。

やはり揉みくちゃになりながら 色んな輪の中で 元気よくふざけ合ってる。

私と 目が合って 近づいて来た。
ちょっとドキドキ、、。

「写真撮って貰おうよ。」
近くの男子に 冷やかされながらも
お構いなしに 携帯を 差し出す。

「たくさん撮ってくれ。」
恥ずかしげもなく 色々なポーズをとる純一、
私を 抱きしめたり
頬ずり したり。

ヒューヒュー、と さらに冷やかされる。

「恥ずかしいって!」
戸惑う私を 丸無視して。

あげく お姫様だっこ!
「愛してるよ、綾子。」
耳元で 囁く。
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