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この春 少女から、、。
第11章 純一
め、、めぐみ先輩、、。

濃ベージュの ワンピースに 綺麗なウェーブの 髪、
白い歯を光らせて にっこり微笑む。

「めぐみ 先輩、、、!」


二人は バス停のベンチに座った。

今日の試合を見に来てたようで 相手チームの話しや 純一の大活躍の話し、高校生活の話しを 明るく続ける。

「中川君 凄いよね、ジャンプ力とか ハンパないね、
背も随分延びたねっ。」

なんとか笑顔で 相槌うつ純一、

ちよっとドキドキしながらも 身体はあちこち痛く 心も沈んだまま 決勝退敗の 整理がつかない。

「高校では また続けるんでしょ?」

「いぇまだ、考えてなくて、、。」

「そーなんだぁ、もったいないよ、これからなのにねー。」

沈黙、、、。

まだ 思いっきり未練は残る、、だけど チームには色んな事が ある、自分の才能の限界もあるし 努力だけでは どうしようもない 事も、、。
試合で こんなに悔しい殺伐とした気持ちは 初めてだった。

「中川君ばかりに トス集まってたよね、サーブも。
途中から ちよっと可哀想になったよ、、、。」

そんなんじゃない、そんな事じゃない、
この悔しさ 敗北感、、、。

ぐっと 胸の奥が熱くなった、
不覚にも、、、ずっと こらえてた涙が出そうに。

あたりは 暗く寒くなって 来た。

立ち上がって 帰ろうとした時!

めぐみ先輩が すくっと立って 、、、
純一を 純一の頭を そおっと 抱きしめ た。
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