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この春 少女から、、。
第11章 純一
体育館は バレーコートが 二面取れる広さだったが ローテーションが決まっている。
バドミントンとバスケット、半分づつ 曜日毎 時間毎に使用するシステムだった。

その時間帯は たまたま半面が男子バレーで もう半面は女子バレーだった。
同じバレー部といっても 顧問も 違う、中学の時のように同じ部感覚は ほぼないようだったが。。

男子バレー部は 二人組みに分かれて トスレシーブの ウォーミングアップをしている。

女子バレー部は 女性の顧問が 台上から 腕スパイクを放ち レシーブの練習を しているようだった。

一年新入部員ホヤホヤの 俺は 突然 その女子顧問に呼ばれる。
「中川君ー!」

「は、はいっ。」

男子バレー部の三年生が 目配せで 行け、とサイン。
恒例の?事なのか、走って 隣コートへ。

「一年の 中川君です、
ちょっと 打ってみてくれる?
皆 頑張って受けてみて。」

「はいっ!お願いします!」
ちょっと緊張しながら 位置につく。

女子顧問に 促されて セッターらしき部員二人が 代わる代わるに トスを上げていく、
長身の女子と 純一が 交代でスパイクを打つ。

最初は タイミングが合わなかったが なんとか合わせながら 上がる 白いボールを 集中して 打っていく。

パン! パン! 七〜八割あたりの力加減、
センターから レフト、ライト、

テンポよく 上がるボールを ひたすら 叩いていく。

ネットの向こうには キュッキュッと床を鳴らす音。
女子部員が 順番に並んで 勢いよく上から飛び込むボールに身構える。

バンッ! パン!、、バンッ!
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