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この春 少女から、、。
第11章 純一
二〜三年生のバレー部員 男女含めて数人が どこかの店で 言い争いになって 喧嘩に発展した らしい。

男子の監督が腕組みしながら 少し遠回しな 状況説明、そして 説教、と話しは続いた。

あと女子の方の監督も 窓側にいて 厳しい表情。

教室の四十人ほどの部員は 静まり返っていた。
しばらくは 男女共に活動停止に なってしまうかも、そんな緊急事態。
二列くらい後ろの席に 綾子も 神妙な顔つきで話しを聞いていた。

重い空気で 解散になり ガャガヤと文句や 噂話をしながら 教室を出る部員達。

すぐの廊下の隅で 監督と 綾子が何やら 言い合い?のような 立ち話しをしている。
人を待つふりをしながら 背を向けて 聞き耳を立てた。


「、、そんな事、、する人じゃありません、、。
相手がよほど だったんだと思います、、。
部の責任も分からない人じゃ、、ありません、。」

小さい か細い声 だが ハッキリした反抗的口調、
なんだか 泣いてる?ようだ、、、。

皆がはけていく逆方向に 帰っていく 綾子、
思わず、、、
追いかけ る。


裏校門の出口に向かってるようだ、
純一も 初めて 反対側から 追って 出た。

ちょっと勇気出して 声をかける。

「及川さん、、、!」

綾子が ゆっくり振り返る、
何も言わずに また 歩いていく。

手のひらで 涙を 拭ったようだった。
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