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この春 少女から、、。
第11章 純一
「さっきは ありがとうございました。」
ちょっと素っ気ない 言い方。

逆に迷惑だったかな、目立ってしまって、と純一は少々反省していた。

「いや、俺の方こそ ゴメン、とっさにあんな事、、。」

くすっと笑う綾子。
「あれから 姫!って からかわれてますよ。」

「あっ、、、ごめん、、。迷惑だったかな。」

「はい、大迷惑です。」

そう言った綾子の笑顔が めちゃくちゃ可愛いかった。
自分に向けられた 綾子の笑顔は初めてだった。


その日から
自分の気持ちは 完全に綾子に ロックされた。

とっさに抱き上げた 綾子の感触。
以外に軽く 小さかった、
そして 柔らかかった。
指先に食い込んだ 乳房の脇のたわわな肉、、。
純一の 背中を グッと掴んだ感触まで 忘れられなかった。

それからは 頑張りたい、好かれたい、と 勉強や部活にも さらに身が入る。こんな気持ちは 初めてだった。

時々話すように なった。
部活でも 目が合ったりした。
いよいよ 告りたくなってきた、もっと仲良くなりたかった。

部活終わりに誘ってみる。

「及川さん、一緒に帰ろうよ。」
周りの女子が ザワつく。

「あ、大丈夫です、、。」

はぁ、、、っ。。
一人の時を 探さないと。。

機会を待って 再チャレンジ! 今日は一人だ!

「及川さん、一緒に帰ろうよ。」
「えっ、、、方向同じだっけ?」

やったーー!! 断わられなかった!
小さくガッツポーズの 純一。

駅まで歩きながら バレーの話しや クラスの話し。
綾子は クスクス笑ってる。
ドキドキする、、。
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