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この春 少女から、、。
第14章 初めての お泊り
私は まだオトナの会話に 慣れてないというか、バイト先でも やはり 戸惑ってしまう事が多い。

簡単な会話だけど こんなに しっかり受け答え出来る純一に 感心していた。
ついこないだまで 高校生だったのに 姿勢も 言葉遣いも スマートだ。
なんかますます 頼もしい、、。

作務衣のボーイさんが 部屋に案内する。

館内は 和洋折衷な雰囲気で あちこちに 花が飾ってあり、甘くて清々しい香が 漂っていた。

エレベーターで三階に上がる、一番手前の 部屋。
なんか ドキドキする、、。

こんな風に 家族以外で旅館に来るなんて もちろん初めて。
丁寧に大人扱いされて 妙な緊張感も。

部屋の入り口には 皐月の間 と書かれてあった。
さつきは私の好きな花、ちょうど今くらいから咲く。

入り口で靴を脱いで 部屋の中へ入る。

「後で お夜食をお持ち致します、
では どうぞ ごゆっくり。」

ボーイさんが 深々とお辞儀しながら 扉を閉めた。



す、、素敵、、、っ!!

部屋はかなり広かった。
窓際の 和室には 窓一杯に広がる 景色!
薄暗いが 所々ライトアップされている。

全てその旅館の敷地らしく
目の前には 山が青々と、その手前には 池、アヒル達が泳いでいる。
広い畑もある。牛?羊?が 数頭 のんびりしてるのが見える。

「すげーっ!」

純一も 想像以上だったようで
牛? 羊? とか言いながら 二人しばらく景色から 目を離せない。
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