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第17章 病気

、、、、、。

「すまないが 今日で仕事、辞めて貰えないか。」
えっ、、、！？
な、、なんで？？
なんで 先に言われてしまうの？
っていうか 質問の答えに なってないでしょう、、。

「何かあったんですか？奥さん？」
「いや、君には関係ない。」

財布からお札を数枚抜いて 渡される。
な、、、なにっ、、？

こっちの質問には答えず デリカシー無い勝手な事ばかり！
言いたい事 聞きたい事、胸の中でたくさんの言葉が 暴れる。
暴れる言葉を どれも拾えず、こみ上げて来る感情だけが 身体を突き動かす。

お札を 振り払って とっさにドアを開け 車から降りる！

いや、降りようとしたら 腕を引き寄せられ 抱きすくめられた！
い、、いやっ、、、！
いやぁああああっ！

全力で 腕から逃げようとするが 凄い力、、！
後ろから がっしりと抱きしめられる。
、、、、！
腕に力を入れても ビクともしない！

「綾子、、、。」
い、、院長、、、！

こんな強い力で、、
でも、、その力からは 敵意も傲慢さも何故か感じられず 綾子の暴れる魂を じっと包み抑えるような、、。
「何もしない、こうしてて、、。」