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第1章 出会い

「、、、はい。」
どきっ。
先生？いきなり男性の声。
えっ、看護師？さんとか事務員さんとかじゃなく？

「あっ、すみません 面接で伺った及川と言います。」
「、、、、 お入り下さい。」

何か冷たい声、時間 間違ったのかな？
いや そんな事はない、。

中に入ると明るい待合室、結構広い。

スリッパに履き替えようか迷ってると 奥からスラッとした お兄さん？いやおじさん？が 静かに近づいて来た。

「及川さんのお嬢さん？でしたね？ どうぞ、、。」
奥の治療室？に通される。

リクライニングの立派な治療椅子が四〜五台、奥には レントゲン室やら事務室、カウンセリング室、かなり広い様子。
先生は 色白で スラッとした、いかにもインテリジェンスな雰囲気で 縁なしメガネが 少々冷たい印象。

「歯医者は よく通われますか？」

「あ、いえ、、あまり虫歯とかなくて、、。小学生の頃に二〜三回くらいしか、、。」

「そうですか、ご両親に感謝ですね。」

なんか この先生 緊張する、、。
私 やって行けるかしら、、。

「今日は暑いね、冷たいお茶でいい？」

「あ、はい、あ、すみません。」