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第18章 代償

あの快感の全ての罪は、、
あの日の奥さんの目！
あの目が脳裏に蘇る以上、 いつか忘れて消えない限り
弱い自分の 馬鹿な罪は 消える事は ないのか、、。


院長、、
院長は どうしているんだろう、、。
何が あって どうなったんだろう。

私を黙って診察してくれた日も、
いや その前日にバイトを辞めて欲しいと 言った事も、、
きっと 何かを察していたのかも。

私のあの目以上の 怖い何かを 背負っていたの かも、、。

何も言わず 私を抱きしめた、
二人で抱きしめ合った。

きっと 本当に重い闇を たくさん抱えながら。

いや、、、
院長が 最初からあんな事しなければ！
私の事を おもちゃにしなければ！

辛いとか苦しいとか 自業自得、、！
奥さんを苦しめたのは 間違いなく院長！

いろんな思いが ぐるぐる 巡る、
収集放棄 整理不可能な 小さな弱い脳みそ。
胸が 叩き潰されるような 罪に苛まれながら 自分が豆粒のように小さく ちっぽけに思えてくる。

何もかも 全て鈍感に 人のせいにして 可哀想な自分を慰めたい。
自分は 被害者、誤解されてるだけ、
一番可哀想な 悲しいオンナなんだ、と。
そう思えば 少しはラクになるかな、、。