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この春 少女から、、。
第18章 代償
そんなある日の朝。
朝といっても十時前、えっ 今日は何曜日だったっけ、。
それすらも 携帯見ないと分からない。

あ、、土曜日だった。
学校へ行かなくていいんだ。

雨の土曜日なのに家には誰もいない。
最近は 空が明るくなってから ようやく寝付ける事がほとんどで、一日中だるく眠い日が続いてた。

キッチンで水を飲んでいたら テーブルの上にメモが。

『綾子 明後日 誕生日 皆でご飯たべに行くから まっすぐ帰ってね 母』

あぁ、、私の誕生日か、、。
毎日まっすぐ帰ってますけど、、と思いながら、少し気が重くなる。

最近 元気がないのは なんとなく母も気付いてる。
体調が良くない、と言い続けているが 病院にも行こうとしない。
今は様子 見てくれてる感じがする。
やいのやいの言わないのは 助かってはいるが 家族で外食、、も 全く気分が乗らない、第一食欲が ない。

あんなに元気だった一ヶ月前に比べると別人のようになってしまった。

明日の日曜日は 純一と ほぼ一ヶ月ぶりに会う予定。
それさえ憂鬱なのに、、。

ずっと体調悪い、と週末のデートを ある意味逃げて来た。
先週は純一の新人戦で 会えなくて ようやく今週は、と純一に何度も 念を押されている。
始めたばかりのバイトも休み取ったんだ、と。

明日会わないのは いよいよ不自然過ぎる。
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