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この春 少女から、、。
第19章 最後の
お母、、さん、。
身体を心配してくれてるようだ。

ゆっくり起き上がって また水を飲んだ。
あまり飲んだら食べれないよ と院長に手を添えてもらいながら 黒塗りの和テーブルにつく。

この部屋は 院長と回診の時 来た、、。

バイト始めた直後 深い長いキスをされて、彼女に、、と言われた部屋。
驚き 戸惑った。

あれから流れに流れて こんな二人に行き着いた。
随分昔のように思える、

ぁあ、今日で この人ともお別れ、、か。。

「今日はここに居ます、、。」

さっきのお風呂で見た 親子、、
まだ 気になる、、。
思い出すと 寒気さえ する、、。

夢、、だろうか、、。
私 やっぱり おかしいんだろうか、。


目の前には 和え物、煮野菜、優しい味。
一つ一つ 綺麗に盛り付けされて 手の込んだ料理。
あと鰹、茶碗蒸し、野菜の天ぷら、次々に運ばれて来る。
こんなには 食べれない、、。

院長は ゆっくりお酒を呑み始めたようだ。
透明のグラスを 氷の音を立てながら 傾ける。

「たくさん食べて元気出して。」
優しい眼差し。
眼鏡のない顔を 真正面からゆっくり見るのは初めて かも。
綺麗な顔立ち、冷たいが 柔らかい。

「あの、、薬は くださいね。」
「ああ よく眠れる薬ね。」
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