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第19章 最後の

奥さんは、、
二十代から CA仲間と反りが合わず 身体も強い方ではなく、でも激務で辞められず、心身少しづつおかしくなった、と。
それでも 結婚、妊娠、そして退職を機に かなり元気には なっていったが、運悪く死産、しかも次は 流産。

だんだん仕事が忙しくなる 自分（院長）とは 距離も空き、ひきこもるように なった、と。

院長が こんなに話すのは 初めて、、だ。
ゆっくりと なんだか申し訳なさそうな、
静かな悲しい声、、
淡々と続けた、、。

極度の人嫌いも始まり 何かにつけて自分（院長）までも疑うようになり、
毎日毎日 狂ったように してもない浮気を責め始めた、と。

別れたいんでしょう と泣き叫ぶ。
そして 食欲不振 睡眠障害が続いて、
ある日病院に連れて行くと 簡単に 鬱と診断された。
プライドが高く 相当ショックだったようで、、と。

院長の声が 微かに震えてる、
うつむいて自分の手を見てる。

ゆっくりと 続ける院長は 私にというより 独り言のような、、。

別れる、と 突然 家出して 夜な夜な探したり、警察に保護された事もあった、と。
その後 自殺未遂をし、入退院を繰り返して、、。