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この春 少女から、、。
第21章 十九歳
恥ずかしい、、。
お風呂で寝てしまう?なんて、、。

「先生が早くに気付かれて 良かったです。
昨日から貸し切りなもので お湯も熱かったのかもしれません、すみません、、。」

「いえ、、すみません、ありがとうございます。」

え、、、
貸し切り、、?

貸し切り って、、?
確かお婆さん親子とお風呂で、、。

「貸し切り?、、ですか?」
「あ、いえ すみません、この時期は平日は お客様もなくて。また是非ゆっくりいらして下さいね。」

女将さんは 上品な笑顔を残して 部屋から出て行く。

院長が不思議そうに私を見る、どうかしたの? と。

えっ、、、。
あの親子は、、、?
確かに お風呂で 見た、
あの親子は な、、に、、?

え、、、。

あのあざ、、、
確かに私を見て 綾子 と、、
呼んだ、、、。

夢、、、?
幻、、、?

、、、、、、。

院長の奥さんの目が 思い過ごしだったように あの光景、あの眼差しも 私の勘違い、、?

最近の私は どうかしてるのかも、、。
自分の見たものにも自信が ない。

「綾子?」
院長が 覗き込む。

「眠れる薬 って言ってたね、、?
必要?」

「あるん、、ですか?」
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