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この春 少女から、、。
第21章 十九歳
思えば十八年、ずっと流されて生きて来たかもしれない。
自分から発言したり 感情を押し出すのが下手だったし。
いや、下手だったんじゃないかも、、。
微妙に逃げていたのかも。
何かに依存して きっと弱い方がラクだった。

色んな事が重なって 自分がとても哀れで嫌いになっている。
でもそれは きっと昔から。
髪を切ったところで ジーンズを履いた所で 何も変わりはしない。

ぼんやり そんな事を考えていると 急に教室がザワついて来た。

ん?
一人の学生が教授と押し問答?している。
え、、?
徐々に熱くヒートアップしてくる会話。

ちゃんと聞いてなかったので 何の事か分からない、、。
若干派手めな女子が 大きな声、だが きちんとした言葉で 抗議?している。
滑舌良く よく通る声。
どうやら教授の発言に人種差別的な言葉があったらしく それに対して 真っ向から意見しているようだ。

教室がザワザワからピリピリして来る、他の男子生徒も加わって来てる。
どうやら教授が自分の失言を認めないようだ。

ドキドキする、、。
真剣な 人の言い争いは 周りをも緊張させる。

「かっこいい、、。」
隣のみきちゃんが 小さな声で。
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