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この春 少女から、、。
第21章 十九歳
夜は 誕生日という事で 久しぶりに家族で外食に出る。
兄の運転で 駅近くのお寿司屋さん、昔から時々何かのお祝いで来た事がある。

奥の和室に通された。
ここの三代目は お父さんの同級生で カウンターではいつも昔話やら噂話に花が咲くが 今日は四人で個室へ。

家族の好みは ほぼ理解している大将が テーブル一杯に料理を運んでくれる。
お刺身、天ぷら、お鍋に 握り寿司。

乾杯。
おめでとう、ありがとう。

家族といると 自分の位置は いつも甘えたの小さい妹、いくつになっても そのポジションは変わらない。
イクラやウニをつまめる様になった私を 一丁前に〜とか からかう兄。
「来年は成人式ね〜」と 母。
「さ来年だろう。」と父。

お父さんは五十を超えてから めっきり老けた気がする、老眼もかなりきてるよう。
お母さんはまだ四十過ぎで 綺麗な方だが 最近目尻の皺を気にしてる。

兄さんは五歳上で 昔から随分オトナに見えた、遊んだ記憶も少ない。寡黙な雰囲気は 全く父親似だ。

「十九歳で 母さんはママになったのよ〜」
ええっ、、。
あぁそっかぁ、高校卒業後すぐに十歳年上の父さんと結婚して 翌年な兄が生まれたんだ、、。
今の私の歳で 母、、?なんて やっぱり考えられない、、。
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