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この春 少女から、、。
第21章 十九歳
「誕生日プレゼント、三人からね。」
「ありがとう〜」
毎年恒例で 誕生日には家族からプレゼントがある。
嬉しい けど なんだか照れる瞬間。
去年は 綺麗な一粒パールのネックレスだった。
「あけてみて〜」と 嬉しそうな母。

シルバーの包装紙にピンクのリボン、あ、、、
もしかして、、、。
コーチの長財布!
「可愛いっ!素敵っ!ありがとう!」

薄ピンクの上品な色、お母さんの趣味かな、一目で気に入った、嬉しい!
「良かった、気にいってくれて。」

優しい微笑みの お母さん、お父さんも兄さんも嬉しそうに笑ってる。

暖かい家族、、。

いつも こうして 見守ってくれる、
黙って 心配しながらも 私の成長を喜んでくれる。
当たり前に 私達の為に頑張ってくれて 両親の愛情は 年々身にしみる、、。

家族中の笑顔に歓迎されて この家に生まれて来た。
一喜一憂しながら成長させてくれる。
自分の事以上に大切に想ってくれる。

一度お父さんが言ってた事がある、
テレビのニュースで悲しい事件が続いた時。

信じられない犯罪を犯してしまう人は 病気なんだ、と。
究極の愛情不足が原因の病気なんだ、と。
家で暖かいご飯を作ってくれる人が居たり 心配してくれる仲間がいたりすれば 人はそんな病気にはならないんだ、と。
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