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この春 少女から、、。
第5章 始まったアルバイト
院長の手には ミラーと針。
患者さんの 奥歯あたりを 洗浄治療している。
近くで見る院長は、知的な横顔で キメの整った肌、サラサラの清潔な髪、
とても四十代には見えない。

細い指が しなやかに器具を操る、ふと 見惚れてしまう。

この 指が 私を、。
私の 陰部を まさぐった、、この指が、、。

今 患者さんの 歯を 真っ直ぐ見ている この 涼しい目が、
私の 恥ずかしい 全てを、、
全てを 見尽くした。。


診察後で 院長室に 呼ばれた。

えっ、、、。
ミスを叱られるのか、、何だろう。
緊張しながら部屋に入る。

「 及川さん、
どうですか、 慣れそうですか?」

「え、、は、はいっ。
まだまだ 緊張ばかりで すみません。」

「今度の 木曜日 午後 空けれますか?」

「木曜日ですか、、、
ええ、はい、大丈夫ですが、、。」

「診察が終わったら 往診に行きます、
補助だけなので 宜しくお願いします。」

「はい、、分かりました。」

あー、、、脇汗。

緊張した、、、。

木曜日? 確か 月に一度 老人ホームに検診がある、って三木さんが 言ってた、
その補助だろうか、、。

あー また 緊張するじゃない、、。
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