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-蜜姫-
第3章 -第二章-




「はぁ〜〜〜


焦った…………」




雅人とのやり取りで さっきまでの涙は引っ込んでしまった。



もしかして、あの軽い発言はわざと……?





「…とりあえず、お風呂入ろっ!」









---ちゃぽん




「ふぅ………

気持ちいい〜〜♪」


高級そうなシャンプーやトリートメント、いい香りのボディーソープを使って 雪乃はホッと一息ついた。



それにしても………

あの写真を見る限り、私の母親はあの“綾乃様”という女性なのだろう。


先代の蜜姫って言ってたな……


そもそも蜜姫って 何だろう?



それに、村井の両親がホントの両親じゃないと知って、妙に納得してる自分がいる。


普通はもっと取り乱すし、そう簡単に信じないよね?


なのに、なぜ自分はこんなに冷静に考えられるのだろう?


ナニかが 変わってしまったのだろうか?



そう考えてると



--ドクン--



身体の奥が 熱く疼いた。




「………!!!!」




ザバッと、お風呂から上がる。


何だか息も上がる。


逆上せたのだろうか?



雪乃は慌てて 浴室から出た。



何だか フラフラする。



「あ…………誰…か……

た …たすけ……て……」





ガチャッ


「雪乃様!!!」



雅人が 慌てて入ってくる。



「…あ…………ま…さ……ひと……」




崩れ落ちる雪乃を雅人は 抱き締めた。








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