この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第168章 憧れと恐れと~30年前の後悔と今、私が思うこと~
 結局、私は母の言葉に背を押され、同人会に連絡して「天にてむすばれし」掲載誌の購入を申し込んだ。ところが、しばらくして同人会から連絡があり
ー○○さんと連絡がつきません。転居先も不明です。
 とのことだった。同人誌だから、利益追求団体ではない。同人誌に自作を掲載するためには入賞作といえども、掲載費用を負担しなければならないという実情があった。
 「天にてむすばれし」は残念なことに、同人誌に掲載はされていなかったので、作品を読むなら作者に連絡を取る必要がある。主宰者の方はわざわざ作者に連絡を取ろうとしてくれたのだが、時は既に遅く転居されていたというのだ。
 コスモス文学では会員、同人の後押しをしてくれており、入賞者はマスコミに通知してくれる。それで、地方紙が取材に来てくれることもたまにはあるのだ。
 その方も地方紙で取り上げられたらしく、同人会が発行する機関誌でコピーを見た。車椅子に載っている女性が微笑んでいる作者近影があった。
 一体、どんな方で、どのようなお話だったのか。ちっぽけなプライドのせいで、今も読めなかったことへの後悔が残る。タイトルとあらすじから大体の想像はつくが、なかなか興味をそそられるものがある。
 まだ私が二十代の若かりし頃の話である。三つ子の魂百まで変わらずという。どうやら、ややこしい性格はいまだに健在で、「後宮の烏」を初めて読んだときも、そのときに近いものがあった。
/713ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ