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第28章 【鬼】の情けが心に滲みる～時代劇　鬼平犯科帳　流星　より～　

これは俺を狙った犯行にちげえねえ

　平蔵は自らの身の危うさよりも、巻き添えになった罪のない人々を思い

　心を痛めます。

　更に、大阪から江戸に来た盗人の親分が江戸の仲間があちこちで盗んで

　集めた盗品を大阪に持ち帰るために、船便を選びました。

　そこで眼をつけられたのが友五郎。

　息子のように眼をかけていた若者を人質に取られ、

　相手の言うことを聞かざるを得なくされた。

　だが、妻を殺された若い同心が見事に川越宿の荒れ寺か゜

　盗人たちの盗賊宿になっていることを発見。

　知らせを受けた平蔵も駆けつける。

　やがて平蔵たちに凶悪な盗人たちも捕縛され、友五郎もお縄になりました。

　江戸に戻った平蔵は友五郎を呼んで、

　今度だけは見逃すわけにはいかねえ。これを取っときな

　と幾ばくかの金を渡す。

　思わず眼を潤ませる友五郎に平蔵は更に

　地獄の沙汰も金次第ってな。これからは更に金が要るだろうから、

　少ないけど、持っていきな。佐渡送りは逃れられねえが、

　なあに、すぐに帰ってこれるよ、とっつぁん。その年でのお勤めは辛だろうが、

　頑張るんだぜ

　友五郎は貰った金を押し頂いて、泣いています。

　そこで終わり、ラストの江戸の四季の風景をバックにインスピレイションが流れます。