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野良猫 二毛助の魔道迷宮
第2章 山姥
二毛助は幸せそうな2人を見ながら・・・

“牛乳ご馳走さん、ちょっとこの村を見てくるよ・・・”

『あっ猫ちゃん・・・』

“大丈夫っすぐ帰るよっ”

二毛助は村の探索をしに出かけて行った・・・
少し進むと四神山という山がある・・・

“へぇ山だぁ・・・行ってみよう・・・”

二毛助は四神山へ向かった・・・

しばらく登ると一件の古い小屋を見つけた・・・
そこにはなんと1人の老婆が住んでいた・・・

“・・・こんにちわ~・・・”

『あぁ~らっこんな所に猫かい?珍しい客が来たわ!アッハッハ』

老婆は満面な笑みで二毛助を出迎えた・・・

『あぁ!腹が減ってるんだねぇ・・・待ってておくれよう・・・』

老婆は小さい鍋にご飯を入れ、その上から味噌汁をかけ、二毛助に与えた・・・

“うん!これ美味い!”

老婆は二毛助の頭を優しく撫でながら・・・

『ほほぅ美味いか?いっぱい食べなっ』

“おばぁさん、ありがとう!”

お腹いっぱいになった二毛助は四神山を降りた・・・
そして夜、忍の住む家に戻った・・・

すると・・・

『お母さん!お母さん!』

忍の母は陣痛で苦しんでいた・・・
村人達も心配で集まっていたが、どうしたらいいか解らない状況だった・・・

『いやぁ・・・この村には産婆はいねぇし・・・参ったなぁ・・・』

『あっでも、四神山に居るばぁさんだったら・・・!?』

『馬鹿野郎!!あんな人喰いババァに頼めるか!!』

“あの、おばぁさんはそんな人じゃないって!!”

二毛助は急いで四神山に住む老婆の元へ向かった・・・
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