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思い出のアルバム
第19章 それぞれの想い
結局、連休中も修ちゃんから連絡が来ることはなかった。
だから…ちらし寿司…気づいてもらえたのか
それはわからないままだった。
後でママから
【ちらし寿司、美味しかったわ!!修司もよく食べてたわよ~】
ってメールが来た。
それだけだった。
私の考えはやっぱり見当違いで
やっぱりちゃんと会うべきだったんだろうか…
せっかく決意した意志が揺るぎまくる…。
「って事で……確かに私は最低な事してた。ちゃんとケリつけたよ。だからさ……仲直り……しよう…」
夏奈に協力してもらって、放課後、由美と話をした。
あの日からずっと避けられてたけど、卒業前にちゃんと仲直りしたかったんだ。
「沙織の気持ちも……わかったし、何であんな事したかもわかったよ。………私こそ…ごめんね…何も知らないくせに…」
良かった……。ちゃんと仲直り出来た。
とりあえず一安心でホッとした……。
「でも夏奈!!いくら夏奈でも、沙織にそんな風に言うなんて信じらんない!!」
「何であたしが責められるわけ?!どうするかなんて沙織次第じゃん!!」
「まぁまぁ……夏奈の言うとおり、どうするかは私が自分で決めた事だし、全部自分の責任だよ……とりあえず、ちゃんとするから、もう心配しないでー」
せっかく仲直りしたんだから、これ以上拗れるのはごめんだ。
「で、その後輩クンとはどうすんのー?」
「今まで通り友達で居るよ……」
「はー、可哀想…きっと後輩クンは沙織とヤりたいだろうに……年頃の男と一緒に居て我慢させるなんて…あたしが慰めてあげようかなぁー」
「もー夏奈!!」
そう言って3人で笑い合った。