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思い出のアルバム
第20章 新生活
その後もペチャクチャ話をしていると
「写真出来たよー!!」
先輩が持ってきてくれた。
「ありがとうございます!!わー!!沙織コレ見てー」
とまた盛り上がる。
ついこの前の卒業式の写真が、なんとなくもう懐かしい。
「あんまり長居しても悪いから帰るね。またゆっくりご飯でも行こう」
「はいよー」
と由美は帰って行った。
「沙織ちゃんってさぁー制服姿めっちゃエロいよねー」
いきなり先輩に言われる。
「そんな事なかったですよ。普通です!!」
「いや……」
そう見せてきたのは1枚の写真。
ふざけて撮ったのか、その写真はピンぼけだが
スカートが軽く捲れ上がり、もう少しでパンツが見えそうな写真だった。
「何で現像してるんですかー!!」
「本当はいけないんだけどね」
お客様の写真を勝手に焼き増すなんて言語道断だが、私の友達だったからか、先輩は得意気だった。
「いいなぁー俺も沙織ちゃんと同じ高校行ってたかったなぁ……こんな可愛い子居たんなら毎日ハッピーじゃん!!」
「なーに言ってるんですか……」
いつも先輩はこんな調子なので、この日もそうやってかわしていた。