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思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
「おーい……沙織ちゃーん!!」
その声に、ハッと我に返る。
「す…すみません!!一応、居ますけど…どうしたんですか?」
「やっぱり?じゃぁこの写真は、沙織ちゃんが責任もってプリントしなよ……」
と現像機の操作する場所を譲られた。
そのネガの写真が映し出されている画面を見ると……
「ーーーーーーーー!!」
一気に涙が溢れてきた……。
まさか……
まさか……
先輩に“須田さん”って言われた時
まさかと思ったけど。
さっき呼ばれた気がしたのも……
まさかーーー!!
足が震えて……その場に崩れてしまった。