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思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
やっとの思いで写真のプリントを終えた。
普段、この作業は5分もかからず終わるのに
今日は、20分も長い時間を使ってしまっていた。
先輩は、ただ黙って見守っててくれた。
最後の写真のチェックも私がやって、
全ての作業を私に任せてくれた。
「彼氏が、写真受取りに来たら……俺、裏にいようか?何なら、早退してもいいよ?」
全然会ってないって言うのを気にしてくれてるのだろうか。
「いえ……普通にしててください…」
そうじゃないと、顔見た瞬間、泣いてしまいそうだから……
「わかったよ……」
そう言って仕事に戻る。
私はそれから修ちゃんが写真を取りにくるまで
ずーっとソワソワしてたのは言うまでもない…
でも
私は…修ちゃんと顔合わせていいのだろうか……
私は…何人かの男に抱かれてた。
修ちゃんがいるのに…そうすれば満たされると思って…
そんな私は
修ちゃんとまた向き合って……いいのかな?
いや、そもそも
修ちゃんだって…どういうつもりか、わかんないよね……
普通にしてればいい……
普通に…………