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思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
閉店時間10分前くらい。
片付けをしていた時、ふと外を見ると……
「ーーー!!」
遠くの方から……見覚えのある……シルエット…
ずっと
ずーっと会いたかった………
のに
「すみません……ちょっと…お願いします!!」
私は裏に隠れてしまった。
だって…
やっぱり…顔合わせらんないよ……
修ちゃん絶対
ニコって……
いつものあの微笑みで
「沙織……」
って呼ぶもん……。
裏の棚陰に隠れて、溢れてくる涙を拭う。
「いらっしゃいませー」
先輩の接客する声が聞こえた時、
「閉店間際にすみません……」
ずーっと聞きたかったあの声が耳に届いた。
修ちゃん……
修ちゃん…………