この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
「沙織……とりあえずここじゃ何だから……乗って…」
隣に停められていた修ちゃんの車に促され、乗り込んだ。
そう言えば……何で私の車知ってるんだろ。
お母さんの車なのに……
運転する修ちゃんの横顔をチラ見しながら
今のこの時間を静かに受け入れる……
15分くらい走らせた所で、車はとある場所に入った。
「修ちゃん……?」
まさか修ちゃんとここに来る日がくるとは……
「家じゃ…お互い親居るし、ここなら他人の目を気にせずゆっくり話も出来る。それに……明日、バイトも休みだろ?」
ゆっくり頷いた。
そして車を降り、手を繋がれて中に入る。
そう……この感触。
温かい修ちゃんの手……
あぁ……修ちゃんとここに来る日が来るなんて…
そう、連れてこられた場所はラブホ。
コーチとよく行ってた…。ここじゃないけど。
余計思い知らされる………
お前は、裏切り行為をしていたんだと……。