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束縛されるなら君に
第3章 3
「ね、彩さんの元カレってどんな人だったの…?」

「な、に……?急に…」

「ん?ちょっと敵情視察」

「ん……あっ、…て、敵情視察って、もう連絡も取ってないのに」

「でも気になるじゃん。だって泣くくらいその人のこと好きだったってことでしょ?」

瀬田くんは下半身が苦しいのかベルトを外し、制服のズボンを脱いだ。

縛られてなければ押し倒しちゃうとこなんだけど、もしかしたらそれも計算に入れているのか指を加えて見つめることしかできない。

「彩さん、見すぎ」

笑いながら瀬田くんが顔を近付けた。

「そう言えばキス、してないね」

あんなにたくさん交わり合ったのに、確かにしてないな、と頷いた。

「してもいい?」

「何で聞くのよ」

「だってキスするのは好きになった人じゃなきゃ嫌、とかあるかもしれないでしょ?」




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