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束縛されるなら君に
第4章 4
あれから1ヶ月が過ぎた。
瀬田くんはblueのバイトの時以外は相変わらず私の部屋に入り浸りだ。

「ねー、彩ちゃん、瀬田の噂知ってる?」

昼休みの保健室に遊びに来るいつもの女子生徒が唐突に切り出したのは、瀬田くんがバイトが忙しいと行って来なくなった3日目のことだった。

「せ、瀬田くん?」

声はどもってしまったけど、どうにか平静を装えたと思う。

「ほら、前に話したじゃん。来るもの拒まずの性欲男がいるって。で、その瀬田がさぁ、ここ最近女の子からの誘い、断ってんの」

あー、そうだよねー。
毎日うちに来てるもんねー。

「本人も好きな人ができたからって言って断ってるらしいんだけど、今それでちょーもめてるんだってさ」



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