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束縛されるなら君に
第5章 5
自分の嗚咽で瀬田くんの声が上手く聞こえない。
そのうち瀬田くんとの電話は切れていて、私は携帯を放り出して泣いた。
子どものようにしゃがみこみ、涙を拭うこともせず、ひたすら涙を流す。
ずっと言いたかった。
瀬田くんがセフレを解消しようと言った時も、「やっぱり嫌だ」と言いたかった。
それなのに大人の私が邪魔をして、割りきろうとして、結局最後は瀬田くんに迷惑をかけた。
もうさすがに愛想つかれたかも……
「……そういうのさぁ、もっと早く言いなよ」