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束縛されるなら君に
第5章 5
瀬田くんは保冷剤を奪うと、私の目の前に座った。

「俺のこと、好き?」

「……うん。好きよ」

もうごまかす必要なんてなくて、そう伝えたら軽くキスをされた。

「さっきの電話のさ、誰ともセックスしないで、ってセリフ、すごく嬉しかった」

「……や、あれは忘れて欲しいんだけど……」

「何で?もっと俺のことも束縛してよ。俺ばっかり束縛してるとさ、俺だけが好きみたいじゃん」

頬に手が添えられて、また唇が重なる。

「ん。私も、瀬田くんに束縛されるの、嬉しかった」

自分のもの、って言ってくれてるみたいで。
だから迷わずアドレスも消せたんだもの。



「もうこれからは一生俺以外とセックスしないって誓って?」

「ふふ、何だかプロポーズみたいね」

「うん、プロポーズだよ。だから誓って?」



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