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穢れ貴き美しき
第1章 初めてメールした日から電話まで

番号を教えた人からメールが来ない。何のために訊いたんだろう?
<連絡遅くなってごめん>
20時を少し過ぎてから着信音が鳴り、携帯を見た。
番号を教えた人からメールだ。
<連絡来るのずっと待ってたよ>
私は緊張で汗ばむ指先をもどかしく思いながら返事を打つ。
<待っててくれてたんだね>
<うん、 来ないと思ってた嬉しいよ>
<今って電話できる?>
今は・・・
<今は電話できない>
<恥ずかしいの?>
<ううん、そんなんじゃないよ>
<じゃあどうして?>

