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第1章 最悪な出会いと最低な再会

「ハズレ合コンの飲み直してたんでしょ？」

なおも笑いながら、滝本さんが話しかけてくる。

「まだ、飲んでいればいいじゃん。俺だって明日の会議出るんだし。ホントならまだ合コン中の時間だろ？」

ニヤニヤ笑う滝本さん。
この人…、優しい笑顔のわりに意地悪だ。

「あのな、会社の同じ部署で働くお前がいたら気まずいだろうが。」

「ごめんね、こいつも結構酒入ってるから。」

苦笑いで諭す滝本さんの同期の、星さん？と一ノ瀬さん？だっけ…にこくこくと頷いて同意する琴莉。

「そこまで酔っぱらってねぇよ。ただ、俺たちも仕事の話ばっかでつまらなくなって来たところだし、ハズレ合コンの話、もっと聞きたかったから。一緒にどうかと思って。」

はぁ、そんな間抜けな返事しかできず、私たちはまたもやポカーンだ。

「あ、佐々木。もちろん無礼講でいいよ？」

あっはっは、と滝本さんが笑う。
よく笑って、人当たりがよくて、意地悪な人、なのかな？

「ハズレ合コンの憂さ晴らししていいよ。ここは俺たちがもつからさ！」