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戦国ラブドール
第18章 プロポーズ
「さ、寒いなら火鉢に手をかざせばいいだろ! あたしが邪魔なら、すぐどけるから」
「駄目だ。お前は全身が冷たいんだから、暖めないと病に掛かって死ぬぞ」
高虎は手を引き抜くと、今度は両手で胸を掴み、揉み始める。初めは冷たさしか感じなかったが、触れ合っている内に手は熱を取り戻し、大海の芯をも温め始めた。
「あ……駄目だって、んっ」
大海の顔を横に向けさせると、高虎は唇を奪う。手を止めずに口を吸えば、口内と胸の刺激で大海はぴくりと震える。快楽に翻弄されながら、大海は高虎を追って舌を絡め、熱を交えた。
「――っ、お前、前に比べて上手くなったな。今なら、口吸いだけで素人か妖婦か判断は出来ないな」
すると大海は肩を縮め、高虎の様子を怯えたように窺う。高虎が首を傾げれば、大海は小さな声で訊ねた。
「……あんたも、怒ってる?」
「怒る?」
「だって、そういう事言い出すと、皆不機嫌になるから……」
大海が記憶している中では、吉継も虎之助も、口には出さなかったが市松も、半兵衛すら機嫌を悪くしている。責められるのかと身を縮めていると、高虎は大海の耳をぺろりと舐めた。