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戦国ラブドール
第20章 半兵衛は二度死ぬ
「そんな事は当たり前です。分かっています……子飼いに捕まり、一晩帰れなかったのです。小夜さんの心配ははかりしれません。それを放って私の元へ来られるほど、あなたは薄情な娘ではないでしょう」
「それにしても、一言断るべきでした。悪いのは、あたしです」
すると、半兵衛の唇が大海の首筋に落ちる。また責め苦が始まるのかと身を固くするが、その唇は強張る大海を労るように、優しく首筋を下りた。
「ん……半兵衛、殿?」
「私は……自分の罪深さが嫌になります。あなたを傷付けておきながら、なおあなたが欲しくなる。愛おしいと思う心が、溢れて止みません」
「あ……」
首筋から胸に下りた唇は、未だじりじり痛む胸に吸い付く。そして大海を布団の上に倒すと、手でも柔らかな感触を楽しみ始めた。
躾ではなく、愛し合う行為に、大海は戸惑う。だが体に走る慈しみの心地よさは、少しの疑問を忘れさせて触れ合いに溺れさせた。
「あん……っ、はっ、はん、べ、殿……んんっ」
乱暴にならない際の強さで吸われると、背中が反り出し甘い声が止まらなくなる。大海の秘所からは、また蜜が溢れ始めていた。