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戦国ラブドール
第20章 半兵衛は二度死ぬ
「ああっ、いい! 半兵衛、殿っ……ああ、ああっ!」
腕の力を失った大海は、布団に顔をつけ尻だけを高く上げて振る。半兵衛はまるで本当に交わっているかのように息を荒げながら、大海の耳を舐った。
「駄目……来るっ、もう、だめぇ……!!」
半兵衛の腕の中で、大海は絶頂に向けて小刻みに震える。乱れて滅茶苦茶になった赤髪を梳くと、半兵衛は耳たぶを甘く噛んだ。
「――っ、あああっ!!」
小さな痛みを許可として、大海は絶頂に達し跳ね上がる。生命の爆発を細胞一つ一つで感じるように、半兵衛は大海を強く抱き締めた。
「あぁ――はあっ、ん……」
余韻に浸る大海を仰向けにすると、半兵衛は大海の目隠しを取り払う。
「しっかり見てください。あなたを犯した男は、この私です」
大海はしばらく視線が定まらず惚けていたが、半兵衛がまだ挿したままの張り型を押し込めば目を見開く。そして半兵衛に潤んだ瞳を向け、背中に手を回した。
「半兵衛殿……もっと、抱いてください……!!」
望み通り張り型を抽送すれば、大海は喜びの喘ぎを発する。
「目隠しなんて、初めから必要ありませんでしたね」
半兵衛は泣き乱れる大海を突きながら、微笑んだ。